産後、生理痛の場所が変わった(会陰部、骨盤底部が痛くなる)
産後の生理が再開。
産後の生理再開の時期やその時の様子は様々。
妊娠前より不調を感じない人
逆に
妊娠前より不調を感じる人
妊娠前より
再開の時期は人それぞれです。授乳の状態などで左右するので
この時期に関してはさほど気にしなくてもいいように思います。
今回はこの中でも生理痛がひどくなった・・・という方の
痛む場所が変わったということについて解説していきたいと思います。
妊娠前までは、生理痛は腹部や腰に出ていたが
産後から生理の時に生理の少し前から
【会陰部周辺やお尻の奥が痛い】という症状が出るということ。
これ実は産後結構な確率で相談されます。
では私の仮説をご紹介していきます
『骨盤底筋群』
このブログでも骨盤底筋群について何度かご紹介していますが
骨盤の一番底にある筋肉群の総称です。
ここが、妊娠や分娩などによって弱化します。
ある程度、自然に回復することもありますが
無意識に生活していると弱ったままになっている方がほとんどです。
むしろ間違った座り方生活で負荷をかけてしまっている方がほとんどです。
生理前から生理にかけて、妊娠中と同じようにホルモンの関係で水分がやや体に溜まりやすくなったり、関節が緩みます。
この作用により骨盤の関節も緩んだ時に『骨盤底筋群』が弱っている方はささえる力がより弱り負荷がかかり,
痛みとして出現すると考えられます。
骨盤底筋群は群という名前の通り色々な筋肉の総称です。
大まかには骨盤の底にあたります。
人によって弱まっているところや普段から負担がかかっているところに痛みが出ると考えられます。
例えば
恥骨の裏が痛い感じがする
尾骨の脇が痛い
会陰部が痛い
坐骨の裏が痛い
など、実際に相談されるケースでも様々。
改善方法は簡単。
そう骨盤底筋を鍛えればいいのです。
で・す・が・・・
その骨盤底筋を鍛えるのが非常に難しいのです。
インターネットや動画サイトなどでよく骨盤底筋群のトレーニングが紹介されていますが
ほとんどが骨盤底筋群に効果的とは言えません。(でもしないよりはましかな?)
でも、無理はありません。私も動画でお伝えしていますが中々動画だけではお伝え仕切れません。
実際、トレーニングしているという方をチェックしてみると
骨盤底筋ではなく周りのおきな筋肉を使って同じような動作をしてしまっていることがほとんどです。
私は実際そんな時同意を得て骨盤底に触れながら収縮と緩めるを繰り返しやっていただきます。
するとほとんどの方が、感覚をつかめます。
座位がわかりやすいかと思います。
座って自分の骨盤底に手を当て先ずはおしっこを我慢するように
次に肛門を締めるように
先ずはこの2点だけでもやってみてください。
この時に動いている感覚がなかったり
どう動かしていいかわからないと言った状況でしたら使えていない可能性が大です。
このように生理の時に骨盤底部が痛んだり、産後の症状がある場合はできるだけ専門家の指導を受けましょう。
妊産婦ケアを専門にしているところ
骨盤底筋群に詳しい助産師さん
ウィメンズヘルスを専門にしている理学療法士さん
骨盤底に詳しいヨガのインストラクター
骨盤底に詳しいピラティスの先生
など
しっかり指導を受けて使えるようになっておくだけでも絶対に損はないと思います。
逆に今知っておかないと将来的に臓器脱や尿もれなどの症状で困ることもありますからね・・・。
少し恥ずかしがる方もおられますが何も恥ずかしがることではありません。
少し勇気を持ってご相談くださいね。
やや骨盤底筋群の話に脱線しましたが
産後の生理で痛みの場所が骨盤底部に変わった
という方は骨盤底筋群が弱っている可能性がありますのでトレーニングしてみてください。
妊婦さんや産後の方で骨盤底筋群って聞いたことありますか?
と質問してもほとんどの方が「無い」と答えられることに驚きます。
非常に重要です。
まずは場所の把握、意識すること
これだけでも変わりますのでこの動画を参考にしてください。