2015年10月31日 土曜日
産後の骨盤の開き
私たちの所でも産後、最も多いご相談が『骨盤』に関連する事です。”骨盤がガクガクする感じがする” ”骨盤周辺が痛い” ”骨盤周辺の体型が変わってしまった” ”なんとなく骨盤が開いた気がする” ほとんどの方がこのようなお悩みです。実際、分娩の負荷、元々の体力、分娩方法などで状態には個人差がありますが骨盤にはダメージが残っていることがほとんどです。以下では産後の骨盤が実際どうなっているのか、改善すべきなのか?改善方法は?などについて詳しく解説しています。
だんだんとお腹の赤ちゃんが大きくなるとさらに骨盤に内側からの圧力が高まります。
計画での帝王切開ですとおおよそここまでのダメージですが、経膣分娩の場合、分娩時に更なる内側からの圧力がかかります。
分娩時、恥骨結合(骨盤の前側)と仙腸関節(骨盤の後ろ側左右)が数ミリ広がる方向に動きます。
骨盤の底にある骨盤底筋群と呼ばれる筋肉や膜も引き伸ばされます。
この時の骨盤の広がりは”骨盤の大きさ” ”赤ちゃんの大きさ” ”分娩方法” ”分娩の進み具合” ”元々の筋肉や関節の状態”などの要因でかなりの個人差がでます。
骨盤は重たい上半身と下半身からの床半力を受け止めています。
その骨盤がパカっと開いてしまうと確実に支えられなくなり歩けなくなってしまいます。
実際に恥骨結合離開と言って恥骨が開いてしまった人は通常歩行が困難になります。
ほとんどの方がそこまでの状態にはなっていません。
開いているという表現よりは緩んでいると言う表現が適切かもしれません。
この緩みがガクガク感 歪んだ感覚 仙腸関節痛や腰痛 股関節痛 恥骨の違和感 を生み出す可能性は十分に考えられます。
ではなぜ数ミリでズボンが履けなくなるのか?
以下で解説いたします。
体重が増えてしまった方もおられますが、体重は戻っているのにこのようなお悩みが解決しない方もたくさんおられます。
骨盤そのものが緩んだ影響も多少ありますが、骨盤周辺の関節(背骨や股関節)の緩みや歪みの影響を受けます。
産前より骨盤が前傾・後傾している 骨盤周辺の筋肉のつき方が変わった 股関節の捩れの角度が変わった 骨盤周りに脂肪がついて 内臓下垂 むくみ 全体的な体重増加 このようなことが要因で骨盤周りが大きく感じたり、ズボンが履けなくなっている可能性があります。
ですから骨盤の緩みと合わせて、これらの問題にアプローチし改善する必要があります。
しかし、戻らない方もたくさんおられます。
特に痛みや不調は何もない
体型も産前の状態には近づいている
育児もご家族のサポートを受けやすい環境
こような状態の方は特別に骨盤や体のケアを受けなくてもそれなりに体は回復するでしょう。
痛みがある
ガクガクする感じがする
体型が全然戻らない
開いているような違和感がある
トイレの悩みがある
このような状態の方は放っておかず骨盤ケアを受けられる事をお勧めします。
そのままにしておくと将来的に長期間にわたって不調を抱える可能性もあります。実際、産後数年してからご来院される方も多くおられます。
もしあなたが今、すごく疲労を感じていたり、体力に自信がないのであれば骨盤の違和感を放っておかないほうがいいでしょう。
「私が痩せないのは骨盤が開いているからに違いない・・・」
「だから骨盤を直せば痩せる・・・」
そんな風に思われているかもしれません。
ごめんなさい。残念ながら骨盤の開き(緩み)と体重が落ちないことの直接的な因果関係を示すエビデンスはありません。
※私が見つけきれていないだけかもしれません。
それらしい理論を唱えているものもありますが、体のメカニズムから考えると無理があります。
しかし、実際何をしても痩せなかったのに骨盤矯正や整体を受けたとたん痩せるという現象が起こることも少なくありません。 それは、決して「骨盤の開き」が解消したわけではなくホルモンや自律神経が関与している可能性が高いのです。
詳しくはここでは割愛しますが
健康で美しい体になるには
筋トレで筋肉だけをつけてもダメで
骨格を整えるだけでもダメで
食事を変えるだけでもダメで
これら全てをバランスよく実施することが大切です。
骨盤を含め骨格を整えることはお任せください。
本当に正しい食事や栄養についてもお伝えします。
筋トレも産後は順番があります。正しいトレーニングと順番をお伝えします。
残念ながら骨盤の開きと体重減少は直接的な関与は薄いですが、 きっちりとやるべき事をやれば「あなたの望まれている状態にはなります」のでご相談ください。
産後骨盤矯正の看板はあちこちで見かけると思いますが、同じ名称でも内容はどこも同じではありません。
当サロンでも産後骨盤矯正という名称ですが、全身を診ます。産後の整体と考えていただいた方がイメージが近いかもしれません。 もちろん骨盤もしっかりケアしいい状態にします。痛みがある場合は痛みのケアもしっかり行います。疲労度が強い人には疲労の回復をメインに行います。
①全身の疲労を取り除く施術を行います。
②痛みがある場合は痛みに対する施術を優先して行います。
③歪んだ骨盤や周辺の関節を整え骨格のバランスを調整します。
④内臓の下垂やトイレの悩みがあればそれらを改善する施術とエクササイズをお伝えします。
このように産後の体は骨盤だけを締めるだけではなく体をトータル的に施術していく必要があります。
骨盤と疲労と痛みを同時にケアします。
※産後の体の状態は特殊な状態ですので妊婦、産後の専門知識を有するところでしっかりとしたケアを受けてください。 リラクゼーションや強い刺激の施術を受けると余計に負担かかり症状が悪化することがあります。
※産後は関節の状態からバキバキするような矯正術は基本的に行いません。
寝方も注意が必要です。横向きの場合は抱き枕を使用してください。
また寝返りが少ないと体が捩れた状態になっていても戻す事ができず骨盤に余計な捻れを作ってしまう要因にもなります。
お子さんがいて難しいかもしれませんが出来るだけ寝返りを打てるスペースを確保してください。
私たちのところでは、個人個人に合ったエクササイズをお伝えするようにしています。
Contents
あなたは産後の骨盤に不安を抱えていませんか?
骨盤が広がった気がする
骨盤が歪んでいると体重が落ちないと聞いた?
ズボンが入らなくなった?
骨盤周りが痛い
歩くたびにガクガクする
以下でこれらについて詳しく解説していきます。産後の骨盤はどのよう状態になっているのか?
妊娠中から産後の骨盤の変化?
妊娠中からスペースを作るために骨盤をはじめとした関節や筋膜などの結合組織を緩ませるホルモンが分泌されます。また、体内の水分量も増えるためさらに関節は緩い状態になります。だんだんとお腹の赤ちゃんが大きくなるとさらに骨盤に内側からの圧力が高まります。
計画での帝王切開ですとおおよそここまでのダメージですが、経膣分娩の場合、分娩時に更なる内側からの圧力がかかります。
分娩時、恥骨結合(骨盤の前側)と仙腸関節(骨盤の後ろ側左右)が数ミリ広がる方向に動きます。
骨盤の底にある骨盤底筋群と呼ばれる筋肉や膜も引き伸ばされます。
この時の骨盤の広がりは”骨盤の大きさ” ”赤ちゃんの大きさ” ”分娩方法” ”分娩の進み具合” ”元々の筋肉や関節の状態”などの要因でかなりの個人差がでます。
あなたが思っているほど骨盤は開いていない?
雑誌、SNS、整体やエステなどのメディアで 「骨盤を開いたまま放っておくと・・・」などの情報を見ると「骨盤は開くもの」だと思われている方が多くおられます。骨盤は重たい上半身と下半身からの床半力を受け止めています。
その骨盤がパカっと開いてしまうと確実に支えられなくなり歩けなくなってしまいます。
実際に恥骨結合離開と言って恥骨が開いてしまった人は通常歩行が困難になります。
ほとんどの方がそこまでの状態にはなっていません。
恥骨結合離開についてはこちらをご覧ください
ほとんどの方は数ミリ程度開いている状態です。恥骨痛(恥骨結合離開)
開いているという表現よりは緩んでいると言う表現が適切かもしれません。
この緩みが
ではなぜ数ミリでズボンが履けなくなるのか?
以下で解説いたします。
骨盤が出っ張り、なぜ、ズボンが入らないのか?
事実、産後骨盤が大きくなった、出っ張りが増した、こスボンがはいらないなどのお悩みの方がたくさんおられます。体重が増えてしまった方もおられますが、体重は戻っているのにこのようなお悩みが解決しない方もたくさんおられます。
骨盤そのものが緩んだ影響も多少ありますが、骨盤周辺の関節(背骨や股関節)の緩みや歪みの影響を受けます。
ですから骨盤の緩みと合わせて、これらの問題にアプローチし改善する必要があります。
骨盤の緩みや歪みは放っておいても治るのか?
実際、何もしなくても妊娠前の状態に戻る方もおられます。しかし、戻らない方もたくさんおられます。
特に痛みや不調は何もない
体型も産前の状態には近づいている
育児もご家族のサポートを受けやすい環境
こような状態の方は特別に骨盤や体のケアを受けなくてもそれなりに体は回復するでしょう。
痛みがある
ガクガクする感じがする
体型が全然戻らない
開いているような違和感がある
トイレの悩みがある
このような状態の方は放っておかず骨盤ケアを受けられる事をお勧めします。
そのままにしておくと将来的に長期間にわたって不調を抱える可能性もあります。実際、産後数年してからご来院される方も多くおられます。
回復力にも差があります
放っておいても改善する人と改善しない人の回復力の差は元々の体力や筋力、栄養状態などによっても違ってきます。もしあなたが今、すごく疲労を感じていたり、体力に自信がないのであれば骨盤の違和感を放っておかないほうがいいでしょう。
骨盤が開いていると太るのか?
よく骨盤が開いていると痩せないという情報を目にします。「私が痩せないのは骨盤が開いているからに違いない・・・」
「だから骨盤を直せば痩せる・・・」
そんな風に思われているかもしれません。
ごめんなさい。残念ながら骨盤の開き(緩み)と体重が落ちないことの直接的な因果関係を示すエビデンスはありません。
※私が見つけきれていないだけかもしれません。
それらしい理論を唱えているものもありますが、体のメカニズムから考えると無理があります。
しかし、実際何をしても痩せなかったのに骨盤矯正や整体を受けたとたん痩せるという現象が起こることも少なくありません。 それは、決して「骨盤の開き」が解消したわけではなくホルモンや自律神経が関与している可能性が高いのです。
詳しくはここでは割愛しますが
健康で美しい体になるには
筋トレで筋肉だけをつけてもダメで
骨格を整えるだけでもダメで
食事を変えるだけでもダメで
これら全てをバランスよく実施することが大切です。
骨盤を含め骨格を整えることはお任せください。
本当に正しい食事や栄養についてもお伝えします。
筋トレも産後は順番があります。正しいトレーニングと順番をお伝えします。
残念ながら骨盤の開きと体重減少は直接的な関与は薄いですが、 きっちりとやるべき事をやれば「あなたの望まれている状態にはなります」のでご相談ください。
産後の骨盤矯正ってどんなことするの?
産後の骨盤矯正はどのような事をするのか?産後骨盤矯正の看板はあちこちで見かけると思いますが、同じ名称でも内容はどこも同じではありません。
当サロンでも産後骨盤矯正という名称ですが、全身を診ます。産後の整体と考えていただいた方がイメージが近いかもしれません。 もちろん骨盤もしっかりケアしいい状態にします。痛みがある場合は痛みのケアもしっかり行います。疲労度が強い人には疲労の回復をメインに行います。
①全身の疲労を取り除く施術を行います。
②痛みがある場合は痛みに対する施術を優先して行います。
③歪んだ骨盤や周辺の関節を整え骨格のバランスを調整します。
④内臓の下垂やトイレの悩みがあればそれらを改善する施術とエクササイズをお伝えします。
このように産後の体は骨盤だけを締めるだけではなく体をトータル的に施術していく必要があります。
骨盤と疲労と痛みを同時にケアします。
※産後の体の状態は特殊な状態ですので妊婦、産後の専門知識を有するところでしっかりとしたケアを受けてください。 リラクゼーションや強い刺激の施術を受けると余計に負担かかり症状が悪化することがあります。
※産後は関節の状態からバキバキするような矯正術は基本的に行いません。
座り方や寝方、その他セルフケアについて
産後は骨盤が緩く歪みやすい状況にあることは間違いありません。 その状況の時に足を長時間組んだり、床に長い間座ると歪みをさらに作ってしまいます。寝方も注意が必要です。横向きの場合は抱き枕を使用してください。
また寝返りが少ないと体が捩れた状態になっていても戻す事ができず骨盤に余計な捻れを作ってしまう要因にもなります。
お子さんがいて難しいかもしれませんが出来るだけ寝返りを打てるスペースを確保してください。
セルフケアについて
動画サイトやSNSで様々なセルフケアが紹介されていますが、ご自身の骨盤の状態に合っているかまでの判断は中々難しいものがあります。実際、動画を見ながら行ったエクササイズで余計に痛くなったり骨盤の違和感が増してしまってご来院される方も少なくありません。私たちのところでは、個人個人に合ったエクササイズをお伝えするようにしています。
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