腹直筋離開(ぽっこりお腹)
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こんなお悩みありませんか?
これらは腹直筋離開が原因かもしれません
そもそも腹直筋離開って?
↓↓↓
簡単に言うと腹筋の真ん中で左右に裂けてしまうこと。
裂ける?って聞くとすごく恐ろしい感じがしますよね?
でも、そんなに恐れないでください。
先ずは、腹直筋離開について知ることが大切です。
知ることで改善への第一歩に繋がります。
腹直筋には真ん中に白線と呼ばれるラインがあります。
これは左右の腹直筋を繋ぐ結合組織(腹直筋鞘)です。
妊娠中は卵巣から「リラキシン」というホルモンがたくさん分泌されます。
このホルモンは、出産をスムーズに行うため、骨盤の関節や靭帯を緩ませるといった大切な働きをします。
その一方で、このリラキシンの働きによって関節が緩むことで、
骨盤が歪みやすくなったり、腰痛になりやすくもなります。
そして、このリラキシンは腹筋にも影響を与えます。
妊娠中はリラキシンによって、お腹を覆っている腹直筋の中心に走る白線という腱が緩んできます。
そして、妊娠中期から後期にかけて腹直筋が開きすぎ、
それによって白線が過度に開いてしまった状態が腹直筋離開と言います。
妊娠し、お腹が大きくなるにつれて、ほとんどの女性の腹直筋は開くと言われています。
気がつかないだけで、お腹が大きくなるにつれて、ほとんどの女性の腹直筋は開くと言われています。
妊娠を経験した9割の人が腹直筋離開になる?
恐ろしい感じがしますが実は程度にもよりますが妊婦さんの9割がなると言われています。
しかし、多くの方は自然に治っていきます。
腹直筋離開ってどんな状態?
お腹の正面にある筋肉(あの6つに割れる筋肉です)の真ん中は白線と呼ばれ繊維が重なり合っています。
その部分は筋肉の実質に比べ張力に弱い傾向にあります。
そしてへその周りはその白線の幅が広いためそこから裂ける傾向にあります。
腹直筋離開になる原因は?
①お腹の大きさにたえられない
大きな原因の一つとしてお腹が大きくなり腹直筋への張力が強くなり裂けてしまうというものです。
②ホルモンの影響
妊娠中は軟部組織を緩ませるリラキシンというホルモンが出るため白線も緩くなり裂けやすくなるというもの
(これはあくまでも仮説です)
③赤ちゃんの頭の位置
横位と言われる赤ちゃんが横になった状態ですとお腹の避ける方向への張力が強くなる。
④産後のケアを怠る
産後のケアをしっかり行わず弱くなった筋肉状態で出産経験が増えてくると耐えきれず伸ばされる。
⑤喘息や肥満などの要因
喘息でかなり腹圧が高まった結果伸ばされて起こる。
でもこれらはすべての人がなるわけではありません。
腹直筋離開にはどんな人がなりやすい?
ここに記載するのはあくまでも傾向であり私が臨床での体験談です。
①体が小さい人
体が小さい分お腹の張力が強くなる
②赤ちゃんが大きい、羊水が多い
赤ちゃんの大きさや羊水の量によりお腹が大きくなり張力が強くなる
③腹筋が元々弱くて薄い
腹筋が弱いために張力にたえられない
その他・・
④お腹が張りやすい
⑤姿勢が悪く(反りがきつい)お腹が前に突き出てる人
⑥経産婦さんで腹直筋離開の既往がありしっかり回復していない人
①②に関してはどうすることもできませんが、③から⑥に関してはある程度対策することができます。
腹直筋離開にはレベルがあります
軽度
妊娠中からややおへその上下に線が現れ、産後もおへそが周辺がややぽっこりする程度
中度
産後も妊娠していると間違えられるぐらい膨らみが戻らない(おへそを中心に)
重度
産後3、4か月してもお腹が凹まず、皮下組織まで突出しているもの
腹直筋離開のセルフチェック方法
明らかに出ているものはわかりますが、軽度の方はおへその上下を優しく触ってみてください。
溝ができていたり、ベコベコしている感じがあれば腹直筋離開の可能性があります。
もう少し詳しく見るには仰向けに寝て膝を立てます。そして軽く頭を持ち上げてください。お腹の真ん中らへんの指が2本ほど入れば離開の可能性が高まります。
腹直筋離開が与える影響は??
よほどのことがない限り大きな問題にはなりませんが、
問題となるのは
見た目の問題
腰痛
この2点がほとんどかと思います。
むやみに触らないようにしてください
離開した部分は薄皮が張ったような状態ですので非常にデリケートです。
また場合によっては腸が触れやすい状態になっています。気になって触っていると炎症が起こってしまうこともありますので触りすぎには注意しましょう。
腹直筋離開になるとなぜ腰痛になるの?
腹圧といいお腹の筋肉で中心に向かって圧力をかけています。その圧力が姿勢を保つのに役立っています。腹直筋離開になることでその腹圧が抜けてしまい姿勢バランスが崩れ余計な所に負担がかかり腰痛など他のところに痛みが起こります。
腹直筋離開と気持ちの不安の関係
ただでさえ産後は気持ちが不安定になります。 その原因はホルモンバランスの乱れ、疲労や睡眠不足などからくる自律神経の乱れ、育児へ漠然とした不安、栄養不足の問題などが考えられます。そして、腹直筋離開になった方も不安になりやすい傾向にあります。 これはエビデンスなどがあるわけではありませんが私が多数施術してきた中で感じる事です。
・腹直筋離開そのものに対する不安
腹直筋離開がずっとこのままだったらどうしよう? 見た目が変わってしまって夫にすら見せるのが恥ずかしい などのことに不安を感じる方が多数おられます。
・東洋医学的な不安
上記のこと以外にも漠然とした不安を感じられる方がいます。 東洋医学では経絡という考え方があります。お腹の真ん中にも任脈という経絡が通っています。そこが離開することで体のバランスが崩れます。 また武道の世界などで使われる「丹田」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?「丹田」はお臍のやや下あたりにあると言われています。 この部分に程よく力が入っていると落ち着いていて力強い状態と言われています。 腹直筋離開ではこの部分も弱くなってしまうためどこか心許ない感覚になってしまいます。
どちらにしても腹直筋離開が改善してくると気持ちの不安定さも落ち着く傾向にあります。
一般的な治療法は?
病院では基本的に様子を見ましょうと言われ経過観察になることが多いのが実際です。
経過観察には次のようなパターンがあります。
1、体を整えて回復させながらトレーニングを行い、真横に伸ばされてしまった腹直筋を真ん中に寄せる方法。
2、全くトレーニングは行わず体を整えて回復を待つ方法。
3、全く何も行わない方法。
外科手術もあるようですがほとんど実行されないようです。
外科的手術は通常であれば離開部分にネットを当てて手術にて縫合し、断裂部分を修復させる。
だが、広範囲な場合など状態によっては外科的手術が行えない場合もあるようです。
また外科手術を最終的に選択するにしてもコンディションを整えたり筋力をアップさせておくことで結果は良くなる傾向にあります。
実際当院に相談に来られる方も「何もすることがない」と言われた方がほとんどです。
当院での改善法は?
基本的には
の流れになります。
まずしっかり離開のレベルや体力の状態を分析します
そして、歪みなどを取り除き体の回復力を高めるための施術や本来の筋力などを十分発揮できる状態に整えます
そして、専門的なトレーニングの指導になります。
必要に応じてテーピングやサポーターの着用を行いますが
サポーターやテーピングは本来必要ありません
インターネットなどで購入され着用しておられる方の中にも間違った着け方をしている場合もございます。
上記しましたが、妊娠中や産後は腰が反りやすい傾向にあります。
これらも改善させることが改善への近道です。
あの腹筋運動は絶対にやめてください
トレーニングがいいと聞いて腹筋などをされている方も多いかと思います。
ただ、一般的なあの起き上がる腹筋だけは絶対にやめてください。
余計にお腹が出てしまう原因になります。
では、どんなトレーニングをすればいいのか・・・。
当院が推奨するトレーニングは下記の関連記事に掲載しています。
そちらを一度確認して見てください。
今一度確認してください!
お腹の出っ張りと腰痛が取れず、実際に当院に来られた方で他の骨盤矯正を謳っているところに通った所、
骨盤の開きと脂肪ですと言われグイグイ骨盤を押され、上記した腹筋運動を勧められたそうです。
その後腰痛が悪化し当院に来られました。
腹直筋離開の改善には正直根気がいります!
最後に腹直筋離開は1回2回のトレーニングで改善するものではありません。
また重症の場合は完璧に元通りという回復は難しい場合があります。
しかし、今しっかり少しでも回復しておかなければ将来ひどい腰痛やさらなる体型の崩れ
内臓の働きの低下などが予想されます。
今しっかりとできるだけ改善させておきましょう。