産後、膣にお湯が入る感じがする その原因は?治るの?
産後、お風呂に入ると膣からお湯が入ってくる感覚がある
この感覚、実は皆言わないだけで結構な人が感じているのです。
「尿もれ」ならぬ「膣漏れ」や「お湯漏れ」なんて言われ方もしますが
実際、どのようなことでこの症状が起こっているのか解説していきましょう
Contents
はじめに
産前、産後に関わる治療家としての目線で本当に参考になるように書いています。
他を批判するのはあまり好きではありませんがこの記事を書くにあたって
他のサイトの同じような記事もチェックしました。
上位表示させるために明らかな文字数稼ぎの記事
明らかに素人が書いた記事
そして間違ったセルフケア方法
間違ったセルフケアを行うと最悪の場合悪化してしまいます。
あなたには本当に参考になる正しい情報を得ていただきたいと思います。
大きな医療機関ではないのでエビデンスなどがしっかりあるわけではありませんが
12万件以上の産前、産後の施術実績(H27年時点)からの経験をもとに書いています。
また新たな事実が出てきた場合は修正してまいります。
少しでも参考になれば幸いです。
症状は?
入浴すると膣からお湯が入ってくる感じがする
お風呂から上がると膣からお湯が出てくる
上がってすぐには出てこない
下着を履いて服を着たタイミングで出てくることもある
チョロチョロと出る
滝のように流れ出る
恥ずかしくて相談しない人も
症状としてはこんな感じの意見が多いです。
いかがでしょう?あなたもこのような感じでしょうか?
尿もれもそうなのですが
産前にはなかった感覚で不思議な感じがして
恥ずかしくて誰にも相談しない方も多いようです。
ご主人に言ってももちろん理解してもらえませんよね・・・
実は産後以外にも「膣漏れ」「お湯漏れ」は起こる?
この入浴してお湯が入り、上がると漏れる症状、実は産後以外でも体験してる方がおられるのです。
更年期以降の女性や運動不足による筋力不足の女性に多いのです。
実際、当院のスタッフも入社当初この症状があったそうです・・・
なんと、19歳という若さでです・・・
産後以外にもこの「お湯漏れ」の症状が出るのにはきっちりとした原因があるのです。
その原因について↓
この産後の「膣漏れ」「お湯漏れ」の原因は?
産後、更年期以降、運動不足
これらに共通するのは筋力の低下
ではどこの筋力の低下でしょうか?
もう、当院の記事では何回も登場している「骨盤底筋群」
この骨盤底筋群の筋力低下及び機能低下が「膣漏れ」「お湯漏れ」の原因と考えられます。
骨盤底筋群(PFM)とは?
おさらいのために骨盤底筋群(PFM)について
骨盤底筋群は字の通り骨盤の底にある筋肉の総称です。
骨盤内の臓器を支えていたり、肛門や腟などを締める役割があります。
それが妊娠中の圧力や姿勢、元々の筋力不足
そして分娩によって弱ってしまうのです。
産後はほぼ100%の人が骨盤底筋群は弱っていると思っていただいてもいいかと思います。
また生理にもやや緩みが起こるという文献もあります。
更年期以降も緩みや筋力の低下が著しくなるため同じような症状が起こります。
ほとんどの方がこの骨盤底筋群を意識することなく生活しているかと思います。
実際、無意識のうちに使われているものなのですが
全く運動経験がなかったり元々の筋肉量が少ないと産後や
更年期以外の若年層でも骨盤底筋群弱化による症状が出現するのです。
骨盤底筋群(PFM)が弱化すると出現する症状
少し今回のテーマの入浴時の「お湯漏れ」「腟漏れ」とは話が逸れてしまいますが
この症状がある方は下記のような症状が出ることが十分考えられるので知っておいてください
骨盤底筋群(PFM)が弱化して起こりうる症状
尿もれ
恥骨痛
尾骨痛
腰痛
子宮脱(内臓下垂)
ざっとあげてもこれらの症状が揚げられます。
間接的な要素としては姿勢の崩れや便秘などにも影響してきます。
1日でも早く治す必要があります
この症状は1日でも早く改善したほうがいいと言えるでしょう。
膣内に傷がありお湯などに雑菌が多ければ感染症などのリスクも考えられるでしょう。
改善方法
改善方法はやはり上記でも説明した骨盤底筋群を鍛えるということになります。
しかし、この骨盤底筋群というのが複雑で実はしっかりと使いこなすにはかなりのトレーニングが必要です。
ちょっとずつでもやっていけばあなたもきっと使いこなせるようになると思いますので、
頑張って訓練していきましょう!
骨盤底筋群を鍛える上で知っておきたいのが
動きは地味で退屈です
弱い人ほど感覚がつかめないのでイライラします
ムズムズして痒くなるような感覚がある人がいます
このような感じですがこればっかりは避けてとおれません。
この感覚を乗り越えてかんばってくださいね!
骨盤底筋群が鍛えられるまでの間の対処方法
骨盤底筋群を鍛えなければいけないのですが、残念ながらそんなにすぐには筋肉は鍛えられません。
ですからそれまでの間、できるだけお湯が膣から漏れてこないような対策を考えてみましょう。
お風呂に入る時の姿勢
×お風呂に入る際のけぞるような姿勢で入ると余計にお湯が入りやすくなってしまいます
○できるだけ骨盤を立てた姿勢ではいりましょう
上がる前に
上がる前にできるだけお湯を抜くようにしましょう
抜きやすい姿勢、つまり骨盤底筋が緩み膣裂孔が開きやすい状態がいいでしょう
和式のトイレにしゃがむような姿勢をするといいでしょう
骨盤底筋群のトレーンング
それではお湯が入ってこないように骨盤底筋群(PFM)を鍛えるトレーニングをしていきましょう。
youtube やブログなどで骨盤底筋群を鍛えるトレーニングがたくさん紹介されていますが
大切なのは
それぞれの方の筋肉の弱さや姿勢、生活スタイルにあったトレーニングが必要です。
大切なのでもう一度
それぞれの方の筋肉の弱さや姿勢、生活スタイルにあったトレーニングが必要です。
ですから理想は産前産後ケアの専門家や骨盤底筋群に詳しいトレーナーなどの指導を受けることがいいでしょう。
しかし、近くにそういった施設がない方もおられるかと思いますので基本的なトレーニングをご紹介していきましょう
トレーニング1
動画作成中
トレーニング2
動画作成中
骨盤底筋群に負担をかける要素
骨盤底筋群は鍛えて機能を回復されることも重要ですが、
それ以前にまず過度の負担をかけることを避けることも必要です。
骨盤底筋群に負担をかける日常動作
ジャンプ
ランニング
大声を出す
自転車に乗る
いきむ
ランニングや自転車は骨盤底筋群がしっかり機能するまでは控えるのが無難でしょう。
また、排便の際に必要以上にいきまないことも重要です。
骨盤底筋群(PFM)だけではだめ!〇〇を改善しないといけません。
そして実は骨盤底筋群以外にも改善しなければいけないものがあります。
それは内臓下垂 。
骨盤底筋群が弱っている場合ほとんどの場合、腹横筋と呼ばれる
お腹のコルセットの役割をする筋肉も弱っています。
そして内臓同士をつなぐ膜も妊娠中に引き伸ばされています。
ですから産後は内臓が本来の位置よりも下がってしまいます。
その内臓の重みが子宮や膀胱、腸などの骨盤内臓器にさらにかかり骨盤底筋群に重みがかかり
力が入りにくい状況ができてしまいます。
ですから、骨盤底筋群や腹横筋のトレー二ングと一緒に内臓の状態を整えないといけません。
・9割以上の方がトレーニングの仕方を間違っています
骨盤底筋群のトレーニングは地味で簡単なようで実はめちゃく難しいのです。
私たち専門家でも本当の意味での骨盤底筋群のケアをマスターするのに時間がかかってしまいます。
当院に来られる方のトレーニングをチェックしても実は9割の方がきちんとできていません。
間違ったやり方で余計に悪化させている場合もあります。
そして、しっかりと分析してあなたにあったトレーニングが必要です。
しかし、一度覚えてしまえば簡単にできてしまいます。
そして何よりも重要なのは繰り返し継続してすること
何よりも重要なのが繰り返しできれば毎日行うことです。
すごく地味で初めは感覚がつかめずイライラしてしまいますがそれを乗り越えて毎日することが重要です。
そして今だけでなくそうらい的にも非常に重要になりますので
習慣化するようにしてください。
まとめ
①産後のお風呂に入って膣にお湯が入る感覚、上がった時に出てくる症状は改善します。
②1日でも早く改善することが重要
③主に骨盤底筋群の弱りが原因
④続けて毎日トレーンングすることが重要
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