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【症例】階段を上り下りする時の膝の痛み
2017年12月23日 土曜日
産後は関節が緩みやすく、筋力は低下しており、産前と比べようのないくらい膝を曲げるという動作が増える。その為、関節への負担が増えて膝の痛みを伴うことが多い。病院に行っても「骨に異常はありません。産後はそんなもんですよ」と言われたのに中々痛みが無くならない方は要チェック!

利用者
30代女性 池田市在住
主症状
階段を昇降時の膝痛
その他の症状
肩こり
過去にうけていた治療
特に無し
主な施術ポイント
関節の可動性の低下
施術の経過と内容
1回目
仙腸関節、胸椎の動きが非常に悪く
反り腰が強い
全身の緊張が強い
全体の緊張を緩めるような施術を行なう
2回目
4日後来院
膝、肩こり共に大きな変化無し
引き続き緊張が強いので全体の緊張を緩める施術を行なう
骨盤底筋の力の入れ方指導
3回目~5回目
症状の大きな変化なし
動きの悪い仙腸関節、胸椎を中心に調整を行なう
骨盤底筋チェック→良好であったので更に安定させるトレーニング指導実施
また、下肢の筋力強化を目的としたトレーニング指導実施
6回目
初回から1か月後
膝の痛み落ち着いている
肩こりも気にならない程度に
仙腸関節、胸椎の動きの悪さは改善傾向へ
ここまで、1週間間隔で来院していたのを間隔を空けて経過を見る事に
7回目~10回目
膝、肩こりは全く気にならなくなった
動きの悪かった関節も問題無い範囲になり、反り腰も問題の無い範囲へ改善
体重は-3㎏で、産後に履けなかったパンツも余裕で履けるようになったとの事で
ご本人さんと相談の上、今後は3~4週間間隔でメンテナンスを行うことに
考察
今回の症例は、産後で子供を抱っこした状態で階段を上り下りするときに膝の痛みが生じるものであった
多くの産後の方は、骨盤底筋の弱りにより骨盤が不安定になり膝関節に負担が掛かりすぎるのが原因として多いのだが、
今回のケースは骨盤底筋はある程度備わっていたが、
関節の動きが悪いが故に筋肉に負担がかかり過度の緊張を生じる事による痛みだと考えられる
その為、関節の硬さを改善するのに少し時間は掛かったが、そこの問題が改善されればそれ以降は問題無かった
人間の身体は、どこか一部分に負担が掛かると必ず不具合を生じる
筋肉、関節、内臓等が協力して働く事によって健康は成り立っているのが解った症例であった