2023年9月15日 金曜日
産後の便失禁の原因と治療
産後の尿もれは聞いたことがあったけど便失禁、大便が漏れるなんてのは聞いたことがなかった。そしてまさかまさか自分がなるとは思ってもいなかった・・・。そんな便失禁について詳しくお話ししていきます。
便意も無く大便が漏れる・・・
常に便意がある感じがする・・・
肛門を触ってもほとんど感覚がない・・・
便失禁と言われる症状はこのような症状が現れることが多いのです。
大まかな原因は出産で骨盤の周囲の組織に負担がかかったことにあります。
ではどこにどのような負担がかかって問題が起こっているのか解説して行きましょう。
【会陰および肛門の裂傷】
骨盤底筋群と呼ばれる筋肉の層が骨盤の底にはあります。
赤ちゃんは最終的に底を通って出てきます。
その際に1、5倍〜3、3倍引き伸ばされるとも言われています。
その際に会陰裂傷の度合いが大きいと肛門括約筋まで裂傷を起こします。
つまり避けた状態です。
この事が原因で肛門括約筋不全が起こり便失禁が起こる事があります。
【陰部神経損傷】
骨盤周辺の組織を支配する陰部神経と呼ばれる神経があります。
その神経が分娩で損傷を起こす事があります。
肛門括約筋もその陰部神経に支配されておりそのことで便失禁が起こる事があります。
【その他の骨盤臓器脱、および内臓下垂】
肛門(直腸)のほか骨盤内には子宮や膀胱があり
それらが下垂する事で圧迫を受け便失禁を起こす事があります。
【肛門裂傷の場合】
基本的には分娩後に産婦人科で縫合が行われる事がほとんどです。
しかし、完全にひっつかずに残っている場合は再度縫合などの処置が行われることもあるようです。
逆に縫合処置を行ったところが癒着し固くなることで肛門括約筋の出力が落ちることがあります。
その場合は癒着をできる限り取り除き肛門括約筋のトレーニングを開始する事が必要です。
余程癒着がひどい場合は再度縫合し直すこともあるようです。
【陰部神経損傷の場合】
陰部神経が損傷している場合神経が回復するまでに時間を要します。
しかし、陰部神経は他の神経に比べると回復速度が速いという特徴があります。
重度の損傷でも6ヶ月ぐらいで回復してくる傾向にあるのと
全ての神経の枝が損傷していないことも多いので損傷を受けていない神経で
骨盤底筋群を活性化させることも有効と考えられます。
【内臓下垂および臓器脱の場合】
基本的には臓器を引き上げる事が必要になります。
引き上げるトレーニングなどでの改善実績は当院でもございますが、
臓器脱の度合いが強い場合は
リングでの処置やネットを入れるなどの外科的処置が選択される事もあります。
便が漏れてしまうなどの外に出るなどの悩みでなく逆に
便秘の範疇を超えた便意もなく実際に便も出ない場合には注意が必要です。
すぐに病院を受診してください。
基本的には骨盤底筋群の出力をあげる事を目的とした施術およびトレーニングを行います。
内臓の下垂を予防し
骨盤周辺および体全体のアライメントを整える事
疲労を取り除く事
骨盤底筋群の再教育
などにより機能の回復を目指します。
裂傷の度合いによりますが基本的には
1ヶ月検診で裂傷部分の経過が順調だという診断が降りれば十分安全に行えるレベルです。
実際には癒着の予防や他の骨盤底筋群および陰部神経の機能回復のために
できるだけ早期に開始した場合の方が改善が早い傾向にあります。
しかし、焦ることはありません。
まずは傷口をしっかり改善させる事が重要です。
特に産後間もない頃は
重いものを持ったり
ジャンプしたり
必要以上のトレーニングを行ったり
いきんだり
することは避けるようにしましょう。
また細菌感染にも注意が必要です。
傷口が膿むと余計に癒着が起こりやすくなる可能性があります。
産後1ヶ月経っても思うように便失禁の症状が改善しない場合
産婦人科や肛門科などでまずは傷口に問題がないか等確認してもらってください。
特に大きな問題がなかった場合はできるだけ早期に
回復のための施術やトレーニングを開始するべきです。
その際は是非ご相談ください。
・産後の便失禁の症状
便意も無く大便が漏れる・・・
常に便意がある感じがする・・・
肛門を触ってもほとんど感覚がない・・・
便失禁と言われる症状はこのような症状が現れることが多いのです。
・便失禁の原因は?
大まかな原因は出産で骨盤の周囲の組織に負担がかかったことにあります。
ではどこにどのような負担がかかって問題が起こっているのか解説して行きましょう。
【会陰および肛門の裂傷】
骨盤底筋群と呼ばれる筋肉の層が骨盤の底にはあります。
赤ちゃんは最終的に底を通って出てきます。
その際に1、5倍〜3、3倍引き伸ばされるとも言われています。
その際に会陰裂傷の度合いが大きいと肛門括約筋まで裂傷を起こします。
つまり避けた状態です。
この事が原因で肛門括約筋不全が起こり便失禁が起こる事があります。
【陰部神経損傷】
骨盤周辺の組織を支配する陰部神経と呼ばれる神経があります。
その神経が分娩で損傷を起こす事があります。
肛門括約筋もその陰部神経に支配されておりそのことで便失禁が起こる事があります。
【その他の骨盤臓器脱、および内臓下垂】
肛門(直腸)のほか骨盤内には子宮や膀胱があり
それらが下垂する事で圧迫を受け便失禁を起こす事があります。
・便失禁の治療法は?
【肛門裂傷の場合】
基本的には分娩後に産婦人科で縫合が行われる事がほとんどです。
しかし、完全にひっつかずに残っている場合は再度縫合などの処置が行われることもあるようです。
逆に縫合処置を行ったところが癒着し固くなることで肛門括約筋の出力が落ちることがあります。
その場合は癒着をできる限り取り除き肛門括約筋のトレーニングを開始する事が必要です。
余程癒着がひどい場合は再度縫合し直すこともあるようです。
【陰部神経損傷の場合】
陰部神経が損傷している場合神経が回復するまでに時間を要します。
しかし、陰部神経は他の神経に比べると回復速度が速いという特徴があります。
重度の損傷でも6ヶ月ぐらいで回復してくる傾向にあるのと
全ての神経の枝が損傷していないことも多いので損傷を受けていない神経で
骨盤底筋群を活性化させることも有効と考えられます。
【内臓下垂および臓器脱の場合】
基本的には臓器を引き上げる事が必要になります。
引き上げるトレーニングなどでの改善実績は当院でもございますが、
臓器脱の度合いが強い場合は
リングでの処置やネットを入れるなどの外科的処置が選択される事もあります。
・便が出ない場合は注意が必要?
便が漏れてしまうなどの外に出るなどの悩みでなく逆に
便秘の範疇を超えた便意もなく実際に便も出ない場合には注意が必要です。
すぐに病院を受診してください。
・岩永朋之整体サロンでの施術
基本的には骨盤底筋群の出力をあげる事を目的とした施術およびトレーニングを行います。
内臓の下垂を予防し
骨盤周辺および体全体のアライメントを整える事
疲労を取り除く事
骨盤底筋群の再教育
などにより機能の回復を目指します。
・施術開始のタイミングは?
裂傷の度合いによりますが基本的には
1ヶ月検診で裂傷部分の経過が順調だという診断が降りれば十分安全に行えるレベルです。
実際には癒着の予防や他の骨盤底筋群および陰部神経の機能回復のために
できるだけ早期に開始した場合の方が改善が早い傾向にあります。
しかし、焦ることはありません。
まずは傷口をしっかり改善させる事が重要です。
・注意することは?
特に産後間もない頃は
重いものを持ったり
ジャンプしたり
必要以上のトレーニングを行ったり
いきんだり
することは避けるようにしましょう。
また細菌感染にも注意が必要です。
傷口が膿むと余計に癒着が起こりやすくなる可能性があります。
・最後に・・・
産後1ヶ月経っても思うように便失禁の症状が改善しない場合
産婦人科や肛門科などでまずは傷口に問題がないか等確認してもらってください。
特に大きな問題がなかった場合はできるだけ早期に
回復のための施術やトレーニングを開始するべきです。
その際は是非ご相談ください。