2025年2月27日 木曜日
妊娠中・産後の足底の痛み(足底腱膜炎)
歩き出しの足の痛みでお困りの方へ
歩き出しで足の裏がピキッと痛い足の裏が痛くなって
そのうち治ると思っていたが中々治らない・・・
実はあなたと同じように妊娠中や産後は足の裏の痛みで悩んでいる方が多おられます。
まずお伝えしたいことは
足の裏の痛みはしつこく長引きやすい症状ですが
治ります。安心してください。
ただし、それは正しい処置をした場合に限ります。
妊娠中や産後に起こる足の裏の痛みについて詳しく解説しています。 早期改善のためにも最後までご覧ください。
Contents
妊娠中・産後の足底痛の症状
足底痛は何が痛んでいるのか?

多くの場合、妊娠中や産後の足底痛は「足底腱膜炎」と診断されます。
足底筋膜炎と言われることもありますが基本的には同じです。
足底でも「指に近い場所」や「踵」が痛む場合はまた違う疾患である場合が多いのでそちらは別ページでご紹介いたします。
妊娠中の踵の痛みについてはこちら
産後の踵の痛みについてはこちら
足の指の痛みについてはこちら(準備中)
ここでは足の裏の真ん中辺りから踵の手前までが痛い場合を解説しています。
足底腱膜とは?
足底腱膜は足の裏のアーチ部分である「土踏まず」を形成し、歩行時の衝撃を和らげたりアキレス腱と一緒に前に進み出す時に働きます。 踵から指の付け根まで続く分厚いバンドのような組織です。足底筋膜炎とは?
その足底腱膜が何かしらの原因で損傷した状態です。炎とついているので炎症が起こっているケースもありますが実際には炎症反応が見られないケースもあります。
歩き出しや荷重がかかった時にその損傷した足底筋膜が痛むのが足底腱膜炎です。
ひどい場合は踵の付着部に骨棘といいレントゲンを撮影すると棘のようなものが確認される事があります。 この状態になるとかなり酷い痛みを感じることがほとんどです。

妊娠中・産後の足底腱膜炎の痛みの原因は?
足底腱膜炎は妊娠中や産後でなくてもよく見られる疾患ですが 妊娠中や産後に発症する人が多い疾患の一つでもあります。その理由を知ることで対策にもつながります。
過度の荷重
妊娠中は胎児の重みや姿勢バランスが崩れること、産後は抱っこにより重みがかかることで
足底のアーチが押し潰された状態になることが多くなります。むくみの影響もありますが荷重で押し潰されたことで妊娠中や産後は足のサイズが大きくなるケースがあります。
最大限伸ばされた状態から収縮を繰り返すことで損傷しやすくなります。
むくみや冷え
直接的な原因ではありませんがむくみや冷えによって循環が悪くなると組織がスムーズに動かなくなってしまいます。
治りを悪くしてしまう原因にもなります。ホルモンバランス
女性ホルモンの中には筋肉や腱を滑らかに動かす作用や炎症を抑える作用のものがありますが、バランスが一時的にくずれている時は痛みを感じやすい可能性があります。妊娠中・産後の足底腱膜炎の痛みの治療
一般的に行われる治療
安静湿布
インソール
マッサージ
ストレッチ
当サロンでの治療
一般的な治療の課題は一時的に良くなるが、根本的に改善できていないので繰り返すと言う部分にあります。確かに妊娠中や産後は負荷が大きくまた長期間続くため組織のダメージは続きやすいのですが出来るだけ早く治したい気持ちは皆さんお持ちかと思います。
出来るだけ繰り返さずに最短で治すために以下の施術を行います。
①足の組織の改善
傷んだ組織をきっちりと元に戻さなければいけません。マッサージやストレッチでは傷んだ組織に刺激が届ききらず取り切ることができません。 一時的に緩み血流が良くなることで少しはマシになりますが繰り返すことが多いのが実際です。
傷んだ組織の特性を理解しそこに適切な刺激を入れる施術を行います。
時に少しの痛みを伴いますが改善率は圧倒的に上がります。
骨棘が形成されてしまっている重症のケースでも施術は可能です。
②全体の構造、荷重の調整
傷んだ組織の状態を元に戻しても、荷重が足の裏にかかり続けていると再度損傷する可能性が高くなります。
そうならないために、足周辺を始め体全体の歪みをとり使い方を変えるための施術を行います。 これらを行うことで改善率がグッと上がります。
足底腱膜炎は履き物などにも注意してください
靴の選択
足底腱膜炎に履き物の選択はすごく重要です。どうしてもスリッパや踵を踏んで靴をはいてしまいがちですが、出来るだけスニカーできっちりと紐を絞められるものを選ぶようにしてください。
冷えにも注意
冷えは痛みを強くしたり、治りを悪くする要因になります。いつもより余計に冷え対策を行なってください。
最後に・・・
足底腱膜炎は長引きやすい疾患です。負荷の多い妊娠中や産後は特にです。
人によってはもう何十年も誤魔化しながら過ごしていると言う方もおられるほどです。
しかし、きっちりと施術すればほとんどのケースが改善します。
なんとなくマシになったから様子を見ようか・・・
とお考えの方もおられるかもしれませんが
足底腱膜炎はきっちりと治されておくことを強くお勧めします。
それは再発をしやすい疾患だからです!
時間が経てば組織の編成が進み改善までに時間を要する可能性があります。
痛みを少しでも感じているのであれお早めにご相談ください。
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