2018年1月9日 火曜日
産後ぽっこりお腹が治らない・・・その原因と解決方法
産後、お腹のぽっこりが2ヶ月経ってもなかなかへこまない・・・腹部に痛みを感じる・・・おへその周りが膨らんだ感じがする・・・などの症状が当てはまるという方、もしかしたら『腹直筋離開』かもしれません。ではその腹直筋離開はなぜ起こるのでしょうか?
どうすれば早く改善することができるのでしょうか?産後ケアの専門家の目線でお話していきます。

妊娠中は必ず腹筋群は引き伸ばされる。引き伸ばされるということは緩む。
そして、内臓が下垂してお腹がぽっこりする。
その中でも腹直筋離開になってしまうとさらにお腹はぽっこりする。
その腹直筋離開でも個人差があります。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
簡単に説明すると腹筋が左右に離れてしまうこと。
DRA(diastasis rectus abdominis)
腹直筋と 左右の腹筋をつなぐ結合組織=白線と呼ばれるところが妊娠、出産により過剰に伸長されることで生じます。
おへその周辺で膨らみを感じる方が最も多いです。これは妊娠中の一般的な症状でもあります。
腹直筋離開による問題は大きく分けて2つ
①機能的な問題
腹直筋離開によってコアの筋群の正常な連動性が崩れ機能が抑制されてしまい痛みなどの問題を生じる。
腰痛、背部痛、腸の問題、骨盤痛、尿失禁などの原因にもなる。
②美容上の問題
腹部の外観が変わり、不快で自信をなくしてしまう女性までおられます。
①②により感情的な苦痛にもなりうる
文献によって違いますが(海外の文献が多いため日本での正確な数字はわかりません)、
大半の方が大なり小なり腹直筋離開が起こっていると言われています。
30%の方が顕著な腹直筋離開を確認できるという文献もあります。
筆者の経験からしても50%以上の方にはみられると思います。
ほとんどの方が腹直筋離開は自然に回復します。
離開が残ったとしても最小限の状態で機能的には問題ないレベルまで回復することが多い。
筋肉や筋膜の機能とコアの支持機構は残っている。このような場合は幸運だと考えたほうがいいかもしれません。
通常は産後約8週間で改善してくる。
しかし、8週間以上たっても腹直筋離開が顕著な場合は何らかの処置をしなければ
自然に回復することはないと考えた方がいいかもしれません。
美容上の問題は女性にとって非常に重要さということは十分理解しています。
しかし、美容上の問題の前に痛みなどの症状がある場合はしっかりと改善させる必要があります。
筆者の経験によると腹直筋離開の改善を望んで来院される方の8割以上の方は美容上の悩み以上に痛みの問題を訴えて来られます。

腹直筋離開が全てでは無いが、腹直筋離開があるとコアの筋肉の連動機能が低下する。
つまり支えがなくなるため腹圧が低下し体幹、骨盤を安定できなくなってしまう。
コアの筋肉の連動機能は骨盤底筋群PFMにまで影響するため、尿もれや子宮脱にまで影響を及ぼすこともあります。
ファスナーが壊れてしまった状態といえばイメージしやすいでしょうか?
改善方法は手術かトレーニングを頑張るかの2択になる。
産婦人科などでは手術を勧められ形成外科などを勧められる場合が多い。
また、痛みがない場合や特に機能上の問題がない場合は「仕方ない」の一言で片付けられてしまう場合も実際あったケースだ。
医科では命の危険性や緊急性を優先するため仕方がない部分でもある。
海外ではウィメンズヘルス専門の理学療法士などが存在しそちらを紹介されるケースもあるのですが
日本ではかなり少数なのが現状です。
起き上がりテスト
一般的な腹筋のように起き上がろうとした時の腹部の状態を観察しましょう
・痛みがある
・おへその周りが膨らむ
・おへそを中心に縦に裂け目が感じ取れる(指が入る)
これらの事項が顕著であれば腹直筋離開は重度である可能性があります。
たとえ手術を選択したとしても縫い付けて全てが完璧かというとそうではありません。
しっかりとコアリンクの機能を向上させる必要があります。
手術までの間、術後にしっかりとしたトレーニングが必要になります。
手術を選択するタイミングは悩むところでしょう。
病院によっても即手術を勧めるところもあれば、痛みがないから必要ないと言われるところもあるでしょう。
または、次の出産の予定があるのならそのあとにするべきだだとの意見もあるでしょう。
ここからは筆者の意見と治療院での経験からお伝えしますが
筆者個人としては
最低半年から1年のトレーニングは行ってから手術を考えるべきではないかと考えます。
もちろんトレーニングプログラムや整体を行ったからといって
あなたが望んでいる状態が100%実現できる保証はありません。
まず、今までの症例でいえば、痛みなどの機能が回復する状態までは100%達成しています。
見た目の問題は個人差がありますが、かなりの状態の方も半年もすれば写真でみてはっきりと分かるほど変化しています。
2ヶ月ぐらいで変化する方もおられます。
このような症例からも上記したようにまずはトレーニングプログラムを実施することがいいのではないかと考えます。
あとは生活スタイルやどこまで望むかにもよるかと思いますのでそのあたりは個人の判断になるかとお思います。
まったっくトレーニングをする気がないという方は手術を選択すことが先決でしょう。
まず最初にお伝えしたいのがステップがあるということ
このステップを飛ばしてしまうと逆効果になることもある。
1例を挙げると一般的に行われる起き上がる腹筋(カールアップ)はむやみに行わない方が良い。
最終的には必要な運動なのだが、この動きを単体で行うと圧力が下に行ってしまうため逆に下腹部が出てしむ結果を招くことがある。
ステップ1としてはコアの筋肉の連動性を作ることが必要です。
これはスクワットやそのほかの日常動作などを行うときにも必要になってきます。
是非専門家の指導を受けてトレーニングプログラムを習得してください。
人生で1度もトレーニングなんてしたことがなかった方もしっかりできるようになったので安心してください。
腹直筋離開の改善には根気がいります。どんなトレーニングやダイエットにしてもそうですが地道な努力が必要です。
毎日、忙しいかと思いますが一日10分から20分は時間を作って自分でトレーニングは必須になります。
腹直筋離開は美容上の問題だけでなく痛みなどの機能の問題も引き起こす。
痛みなどの問題がある場合はすぐにでも改善を!
痛みがあっても無くても、手術を選択する場合もしない場合もトレーニングは必要。
トレーニングにはステップがあるので我流では無く専門家の指導を受けられることをお勧めします。
少し根気入りますが今よりは必ずと行っていいほどいい方向に向かいます。

Contents
・産後のお腹のぽっこりが直らない・・・
一言にお腹のぽっこりといっても程度がある。妊娠中は必ず腹筋群は引き伸ばされる。引き伸ばされるということは緩む。
そして、内臓が下垂してお腹がぽっこりする。
その中でも腹直筋離開になってしまうとさらにお腹はぽっこりする。
その腹直筋離開でも個人差があります。
・腹直筋離開とは


簡単に説明すると腹筋が左右に離れてしまうこと。
DRA(diastasis rectus abdominis)
腹直筋と 左右の腹筋をつなぐ結合組織=白線と呼ばれるところが妊娠、出産により過剰に伸長されることで生じます。
・おへその周辺が多い
おへその周辺で膨らみを感じる方が最も多いです。これは妊娠中の一般的な症状でもあります。
・腹直筋離開による問題
腹直筋離開による問題は大きく分けて2つ
①機能的な問題
腹直筋離開によってコアの筋群の正常な連動性が崩れ機能が抑制されてしまい痛みなどの問題を生じる。
腰痛、背部痛、腸の問題、骨盤痛、尿失禁などの原因にもなる。
②美容上の問題
腹部の外観が変わり、不快で自信をなくしてしまう女性までおられます。
①②により感情的な苦痛にもなりうる
・産後のほとんどの方がなっている?
文献によって違いますが(海外の文献が多いため日本での正確な数字はわかりません)、
大半の方が大なり小なり腹直筋離開が起こっていると言われています。
30%の方が顕著な腹直筋離開を確認できるという文献もあります。
筆者の経験からしても50%以上の方にはみられると思います。
・腹直筋離開は自然に回復する?
ほとんどの方が腹直筋離開は自然に回復します。
離開が残ったとしても最小限の状態で機能的には問題ないレベルまで回復することが多い。
筋肉や筋膜の機能とコアの支持機構は残っている。このような場合は幸運だと考えたほうがいいかもしれません。
・自然に回復しない腹直筋離開
通常は産後約8週間で改善してくる。
しかし、8週間以上たっても腹直筋離開が顕著な場合は何らかの処置をしなければ
自然に回復することはないと考えた方がいいかもしれません。
・まずは痛みがあるか無いか・・・
美容上の問題は女性にとって非常に重要さということは十分理解しています。
しかし、美容上の問題の前に痛みなどの症状がある場合はしっかりと改善させる必要があります。
筆者の経験によると腹直筋離開の改善を望んで来院される方の8割以上の方は美容上の悩み以上に痛みの問題を訴えて来られます。
・腹直筋離開があると支えがなくなる

腹直筋離開が全てでは無いが、腹直筋離開があるとコアの筋肉の連動機能が低下する。
つまり支えがなくなるため腹圧が低下し体幹、骨盤を安定できなくなってしまう。
コアの筋肉の連動機能は骨盤底筋群PFMにまで影響するため、尿もれや子宮脱にまで影響を及ぼすこともあります。
ファスナーが壊れてしまった状態といえばイメージしやすいでしょうか?
・改善方法は手術かトレーニングプログラム
改善方法は手術かトレーニングを頑張るかの2択になる。
産婦人科などでは手術を勧められ形成外科などを勧められる場合が多い。
また、痛みがない場合や特に機能上の問題がない場合は「仕方ない」の一言で片付けられてしまう場合も実際あったケースだ。
医科では命の危険性や緊急性を優先するため仕方がない部分でもある。
海外ではウィメンズヘルス専門の理学療法士などが存在しそちらを紹介されるケースもあるのですが
日本ではかなり少数なのが現状です。
・まずは腹直筋離開がどの程度かチェックしてみましょう
起き上がりテスト
一般的な腹筋のように起き上がろうとした時の腹部の状態を観察しましょう
・痛みがある
・おへその周りが膨らむ
・おへそを中心に縦に裂け目が感じ取れる(指が入る)
これらの事項が顕著であれば腹直筋離開は重度である可能性があります。
・手術・トレーニングプログラム どちらにしてもトレーニングは必要
たとえ手術を選択したとしても縫い付けて全てが完璧かというとそうではありません。
しっかりとコアリンクの機能を向上させる必要があります。
手術までの間、術後にしっかりとしたトレーニングが必要になります。
・手術を選択するタイミング
手術を選択するタイミングは悩むところでしょう。
病院によっても即手術を勧めるところもあれば、痛みがないから必要ないと言われるところもあるでしょう。
または、次の出産の予定があるのならそのあとにするべきだだとの意見もあるでしょう。
ここからは筆者の意見と治療院での経験からお伝えしますが
筆者個人としては
最低半年から1年のトレーニングは行ってから手術を考えるべきではないかと考えます。
もちろんトレーニングプログラムや整体を行ったからといって
あなたが望んでいる状態が100%実現できる保証はありません。
まず、今までの症例でいえば、痛みなどの機能が回復する状態までは100%達成しています。
見た目の問題は個人差がありますが、かなりの状態の方も半年もすれば写真でみてはっきりと分かるほど変化しています。
2ヶ月ぐらいで変化する方もおられます。
このような症例からも上記したようにまずはトレーニングプログラムを実施することがいいのではないかと考えます。
あとは生活スタイルやどこまで望むかにもよるかと思いますのでそのあたりは個人の判断になるかとお思います。
まったっくトレーニングをする気がないという方は手術を選択すことが先決でしょう。
・どのようなトレーニングをすればいいのか?
まず最初にお伝えしたいのがステップがあるということ
このステップを飛ばしてしまうと逆効果になることもある。
1例を挙げると一般的に行われる起き上がる腹筋(カールアップ)はむやみに行わない方が良い。
最終的には必要な運動なのだが、この動きを単体で行うと圧力が下に行ってしまうため逆に下腹部が出てしむ結果を招くことがある。
ステップ1としてはコアの筋肉の連動性を作ることが必要です。
これはスクワットやそのほかの日常動作などを行うときにも必要になってきます。
・ぜひ専門家の指導を受けてください
ここでできる限りのトレーニングをお伝えしたいのですが、安易に行って逆効果になってしまうと元も子もないので是非専門家の指導を受けてトレーニングプログラムを習得してください。
人生で1度もトレーニングなんてしたことがなかった方もしっかりできるようになったので安心してください。
・根気がいります
腹直筋離開の改善には根気がいります。どんなトレーニングやダイエットにしてもそうですが地道な努力が必要です。
毎日、忙しいかと思いますが一日10分から20分は時間を作って自分でトレーニングは必須になります。
・まとめ
腹直筋離開は美容上の問題だけでなく痛みなどの機能の問題も引き起こす。
痛みなどの問題がある場合はすぐにでも改善を!
痛みがあっても無くても、手術を選択する場合もしない場合もトレーニングは必要。
トレーニングにはステップがあるので我流では無く専門家の指導を受けられることをお勧めします。
少し根気入りますが今よりは必ずと行っていいほどいい方向に向かいます。