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妊娠中の喉のつまり違和感の原因と改善法は?
2018年4月15日 日曜日
妊娠してしばらくして喉が詰まった感じがする。何かできものが出来ているのかと不安になり耳鼻科に行ったが特に何も詰まっていないと言われた。だけど異物感が強いこの原因は一体なんなのか?この喉のつまりについて解説していきます。
喉に何かが詰まった感じがする息苦しい感じもする
飲み込む時に何かにひいかかる様な感じがする
たんが出そうで全くでない
これらの症状は、妊娠中の方によく起こりうるものです。

この記事の目次
・耳鼻科では異常がないと言われた・・・
上記のような症状が出て耳鼻科に行ってカメラで喉を見てもらった・・・
でも、喉は特に何もないからあまり気にしないようにと言われた。
・産婦人科では安定剤を出された・・・
産婦人科に行って耳鼻科で何もなかったことを伝えると
安定剤を処方された・・・があまり薬は飲みたくない。
・実はこれちょくちょくある症状なんです
あまりきにするなと言われても喉に何かあると気になりますよね!?
安定剤も飲むのは抵抗がありますよね?特に妊娠中は。
ところで一体これは何なのだ?と不安になっている事と思います。
でも実はこの症状妊娠中以外にも割と診られる症状なのです。
・東洋医学では「梅核気(ばいかくき)」と言います

このような喉の症状を東洋医学では梅核気(ばいかくき)と言います。
語源は「気の流れが滞って梅の種が詰まったような感じがする」ということからきているようです。
「ヒステリー玉」や「ストレス玉」なんて言われ方もしたりします。
・主因はストレス?
そう上記の名前にも出てきたようにストレスが主因になっていることがほとんどだと思います。
・ストレスと言われても・・・
ただこのストレスの難しいところは
一言にストレスといっても人によって感じ方の質も量も違うわけで
また発散できる人できない人によっても変わってくるわけです。
・では実際に当院にこられた方の症例を見てみましょう
症状:喉のつまり、耳の違和感、肩こり、体のだるさ
その他の症状:お腹の張り、頭痛
週数:妊娠20週
年齢:30代後半
妊娠:2回目
仕事:なし
施術経過
1回目
問診により分かったこと→介護ストレスと育児ストレスがある
自覚はあるような無いような状態ではあったが掘り下げていくと
かなりのストレスであること、そのことを誰にも言えないストレスがあると言うこと。
ひどいつわり、耳の中で何かが弾けたような感覚があり時に喋れなくなる。
11歳ごろから受験ストレスでひどい肩こりに悩んでいた。
頭の硬さが目立ったため後頭部、側頭部の施術
2回目
喉の感じ10→6
耳右は消失、左++ (左の奥歯を治療中であることが判明)
つわり+
頚椎の調整
3回目
入院されていたお母さんが退院
喉の症状が戻る
耳はやや改善
呼吸、大腿部の調整
4回目
喉の症状ーご主人が家にいる日はましになることが判明
5回目
自分の喉のつまりがどこから来ているかが判明し安心した
その後から喉の症状は消失
耳+
星状神経節へのアプローチ、仙骨へのアプローチ
6回目
28週4日逆子
喉、耳の症状は消失
逆子改善へのアプローチ
7回目
逆子+
お灸の施療
8回目
逆子+
喉のつまりが出現 不安を口に出さず我慢しているとのこと
頭の施術、逆子アプローチ
9回目
逆子改善
その後無事分娩
10回目
産後1ヶ月で来院
産後アプローチ
耳、喉のつまりは出現していない
・ここで注目すべきはなぜ喉に出ているのかということ
ストレスを感じストレスの影響による症状は様々。
円形脱毛症が出る人、肌が荒れる人、手汗が出る人、お腹が痛くなる人・・・
この喉のつまり感もその一種だと考えるといいでしょう。
ただ重要なのはなぜ喉に症状が出ているのか?ということ。
・自己表現、コミュニケーション
ストレスで喉に症状が出ている人は
1喋りすぎ
2言いたいことを我慢している(自己表現できないを含む)
のどちらかだと思います。
1の喋りすぎ=あることないこと必要のないことまでしゃべってしまうタイプです。
発散しすぎることで東洋医学でいうところの気が乱れるのでしょう。
2の言いたいことを我慢している=このままの意味です。
姑さんに言いたいことが言えない、ご主人に言いたいことが言えない、親に言いたいことが言えない
会社で発言できない、ご主人に言いたいことが言えない・・・
このような感じです。
私の経験ではこの2の言いたいことを我慢しているタイプの方が圧倒的に多いように感じます。
・まずは気付くことが重要
まずは今の喉の症状が何からきているのか気付くことが重要です。
まずは耳鼻科で相談しましょう
そして何もないと言われた場合はほとんどがこの梅核気に当てはまるかとお思います。
何か喋りすぎていることはないか?
何か我慢していることはないか?
そう自問自答してみてください。
自分では打ち消していたことに気づくかもしれません。
特に身内の問題などは打ち消してしまうことが多くなります。
しかし、体には正直に現れてしまっているのです。
・妊娠中のストレスは胎児への血流を低下させてしまいます。
妊娠中に母体がストレスを感じると胎児への血流が最大で60%低下するというデータがあるそうです。
恐ろしいですよね?
そのストレス自体をどうにもできない場合は
体を整えてあげる必要があります。
そういった意味では私たちが整体や鍼灸を施すことで
あなたのストレスによる影響を和らげることができるかと思います。
喉のつまりで耳鼻科で何もないとと言われた症状ならお一人で悩まずにまずはご相談だけでもどうぞ。