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妊娠中の恥骨痛
2018年9月28日 金曜日
妊娠中に恥骨が痛くなってしまった。妊娠中の痛みって不安になりますよね?妊娠中の恥骨の痛みは初期にも後期にもよく見られる症状です。そんな恥骨痛の原因と改善法を解説して行きます。
この記事の目次
・あなたの恥骨の痛みはどんな痛みですか?
歩行時に恥骨が痛い
起き上がる時に恥骨が痛い
寝返りの時に痛い
くしゃみすると恥骨に響く
しゃがめない
・妊娠中にも恥骨が痛くなることはよくあります
産後恥骨がいたくなるケースはよくありますが
妊娠中に恥骨の痛みを訴えて来られる方も実はたくさんおられます。
産婦人科や整形外科で相談すると
「妊娠中だから仕方がない」
「骨盤ベルトを巻いて様子を見て」
と言われることがほとんど。
そんな恥骨痛を少しでも和らげるために原因を知り
対策法、改善法を学習して行きましょう。
・まず恥骨の場所を確認
恥骨は骨盤の前側の真ん中にあり
左右分かれていますが真ん中を恥骨結合と呼ばれる
繊維性の軟骨の結合でつながれています。
この恥骨結合は通常時はほとんど動きません。
やや遊びがある程度です。
それが妊娠中と分娩時は緩みが出て伸びるようになるのです。

・恥骨のどこが何が傷んでいるのか?
恥骨のどこが傷んでいるのか?
恥骨結合が傷んでいるケースもあれば
恥骨につく靭帯が傷んでいるケース
骨盤底筋群の恥骨につくところが傷んでいるケース
恥骨につくその他の筋膜が傷んでいるケース

・妊娠初期に痛くなるタイプと妊娠後期に痛くなるタイプ
妊娠後期の臨月に痛くなるケースが圧倒的に多いですが
実は妊娠初期に痛くなるケースもあるのです。
①妊娠初期に痛くなるケース
妊娠するとホルモンバランスが変わり初期にも緩みが起こります。
その時に恥骨の痛みを感じる方がおられます。
②妊娠後期に痛くなるケース
赤ちゃんが大きくなり下がってくることで恥骨に開く圧力が加わり痛みを感じます。
③しゃがんだ時などに剪断力が加わり「バキッ」と痛めてしまうケース
これも後期に多いです。もう恥骨結合が
・ではなぜみんな痛くならないのか?
③を除いて上記のような理由ならみんな痛くなるはず・・・ですよね?
ではなぜ痛くなる人と痛くならない人がいてるのでしょうか?
それは・・・
1、骨盤の大きさ
骨盤の大きさは個人差があるので骨盤の大きさに対して
赤ちゃんが大きかったりすると痛みの原因にはなってしまいます。
2、元々の状態が悪いから
元々恥骨周辺の組織が必要以上に硬かったり
左右差があるとそれが痛みが出る原因になってしまいます。
・切迫早産のサインであることも
注意が必要なケースとしては切迫早産のサインであるときがあります。
子宮口が開き赤ちゃんが少し下がってきた時に同じような痛みを感じることがあります。
臨月でなく恥骨や尾骨が痛くなってきた場合は一度産婦人科で相談してください。
・改善法は?
少し難しいのですが
柔軟であるべきところは柔軟に
しっかり安定するべきところはしっかりと
といった考え方になります。
必要以上に硬い関節の組織や筋肉は緩めなければいけません。
そして骨盤底筋群や恥骨結合はある程度の強さを保っていないといけません。
そのために歪みや関節の調整をして骨盤底筋群のトレーニングなどの機能改善
そして日常生活動作の改善が必要です。
・セルフケアは?
骨盤ベルトを巻いて楽になる場合は積極的に巻いていただくといいと思います。
また、骨盤底筋群のトレーニングも有効です。
避ける動作としては
床に座ること特にお姉さん座り(足を横に流す&足をぺたんと開く)