2025年5月9日 金曜日
妊娠中の肋骨(わき腹)の痛み
妊娠中の肋骨・脇腹の痛みについて解説したページです
しかし、ほとんどの場合、赤ちゃんには影響がないのでご安心ください。
一言に肋骨の痛みと言っても原因も痛み方も様々です。
ほとんどの場合、妊娠中の肋骨の痛みは正常な反応ですので大きな心配は要りませんが、痛みがある事自体ストレスにもなりますし、今後の事を考えても改善しておいた方がいいでしょう。
妊娠中の肋骨の痛みはしっかりと原因を取り除けば改善します。
妊娠中の肋骨の痛む場所
妊娠中、肋骨が痛む場所は大きく分けて3つ1、お腹の少し上
2、脇腹(お腹の横側)
3、背中側

妊娠中の肋骨(わき腹)の痛みの原因
妊娠中に肋骨が痛くなる原因はなんでしょうか?1、肋骨の広がり
赤ちゃんが大きくなるにつれてスペースを与えるために肋骨も広がります。 その際に一時的に痛みを感じるパターンとしばらく持続的に痛むパターンがあります。一時的なもの(1日程度でおさまった)なら基本的にはそのまま経過観察でいいでしょう。
しかし、しばらく続くパターンは何かしら改善が必要な部分があると言えるでしょう。
【痛みの特徴】
押されたような痛み
ギューっと痛む
打ち身のような痛み
□肋骨が硬くて動かない
本来、妊娠中はリラキシンというホルモンが分泌されたり体内の水分保持量が上がるため関節や組織が緩みます。 肋骨も背骨との関節や肋骨の間や裏側にある膜が緩み開きやすい状態になります。 しかし、元々固まっていたり動きが悪いと思うように広がらず一部分にストレスがかかり肋骨の痛みにつながる可能性が考えられます。
□歪みがあった
元々、側湾症があった場合や姿勢の歪みがあると、一部分に圧力がかかり固まっていたり、逆に引き伸ばされているところがあります。その部分がうまく広がらず痛みにつながることが考えられます。
2、肋間神経痛
肋骨の間には背骨の間から出てくる肋間神経という神経が走行します。 その神経が何かしらの原因で痛みを発することがあります。【痛みの特徴】
ギューっと周期的に痛む
ズキンと痛む
チクチク痛む
ヒリヒリする
痺れた感じがする
□神経の圧迫と伸長
姿勢の崩れや赤ちゃんが大きくなることで神経に圧迫あるいは伸長のストレスが加わり痛みを発する可能性があります。
□ウイルスによるもの
ヘルペスウイルスは一度でも感染したことがあると(ほとんどん方が感染していると言われています)神経節に潜んでいます。それが体が弱った時に活発になり神経痛や帯状疱疹を起こすことがあります。
3、その他
胎動のたびに痛むパターンもありますが、それもスペースに余裕がない事が要因と考えられます。 その他、姿勢や体型の変化により呼吸パターンが変わり痛みの要因になることもあるでしょう。妊娠中の肋骨の痛みの改善方法
姿勢や歪みの改善肋骨がしっかりと綺麗に広がり、余裕を生むために縦軸、横軸、水平面の歪みを整える必要があります。 関節や筋膜の調整の他、歪みを感じ取るセンサーである感覚器の調整をする必要があります。
これらをきっちり整えれば妊娠中の肋骨の痛みを改善することはそれほど難しいことではありません。
注意すべき肋骨(脇腹の痛み)
帯状疱疹が確認できるものお腹の痛みが伴う場合
骨折が疑われるもの
このような場合は産婦人科で相談するようにしてください。
最後に
妊娠中に肋骨の痛みを感じることは珍しいことではありません。改善もきっちりと問題を取り除けば難しいものではありません。
しかし、間違った施術を受けたり放っておくと 問題が残ったままになるので、お腹が大きくなるにつれて症状がきつくなったり、産後にも影響が出る可能性も考えられます。
もし3日以上、肋骨付近の痛みを感じられているのであればなるべくお早めにご相談下さい。
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