症例紹介 カテゴリー
【症例】朝起きると腰が痛い
2018年6月22日 金曜日
朝起きると、腰が痛い方は非常に多い。特に子供がまだ小さいと左右に寝かして自分は真ん中で寝返りが出来ない状態になる方が多い。そうすると、身体は長時間同じ姿勢を強いる事により非常に緊張しやすく疲れやすくなる。そういった方の改善までの道のりです。

利用者
40代女性 箕面市在住
主症状
朝一の腰の痛み
その他の症状
首から肩の痛み
過去にうけていた治療
マッサージ
整体
主な施術ポイント
胸椎、肋椎関節の可動性
施術の経過と内容
1回目
姿勢の評価を行うと全体的に左荷重で左に体が傾いている。
腰椎の前弯も見られ、体幹伸展が全くでない。
肩周囲の筋緊張も強く、肩関節外転がスムーズに出来ない。
内臓反応があった為内臓の調整を行い、脊柱全体や肋椎関節の硬さがみられたので、
同部位の可動性を出すための施術を中心に実施
胸椎の硬さが非常に強いので、自宅で出来る胸椎の可動性を出すセルフケアを指導
施術後は、肩関節外転は改善がみられる。体幹伸展可動域微増
2回目
3日後来院
姿勢の評価を行うと、左荷重は残存
肩関節の可動性は前回後の状態を維持できている。
腰は朝一に起きる時が相変わらず痛かった。
胸椎、肋椎関節の硬さが目立ったので、同部位の可動性を出す施術を中心に実施
骨盤底筋の入れ方指導実施
3回目~4回目
朝一の腰の痛み残存。腰椎前弯は改善傾向。
姿勢全体の左荷重残存。首から肩の痛みに関しては改善傾向。肩の可動性は良好
施術は引き続き、胸椎、肋椎関節の硬さ改善を目指した施術を行なう。
骨盤底筋と、下半身を連動させたトレーニング指導実施
5回目
1週間後来院
肩、腰の痛み改善傾向。朝一に痛み無く起きれるようになった。
姿勢は左荷重が改善され、ほぼ左右均等に荷重された状態へ
腰椎前弯は生理的な弯曲に改善。
胸椎、肋椎関節の硬さは若干残るが、可動性は大幅に向上
6回目~
抱っこが長時間になったりして育児の負担が増えると、肩腰の痛みを生じる事はあるが、
来院前のように、朝一に起きれない位の状態に戻る事は無い。
但し、子供が3人いる為、一日があっと言う間に終わってしまう毎日を過ごしていて、
精神的にも肉体的にも負担がかかっており、疲労感が抜けない時がある。
現在は、そこが悪化しないようにメンテナンスを行い、
自身で治す体作りを行っている。
考察
今回の症例は、産後から朝一に起き上がれないほどの腰の痛みを生じている方のケースである。
人間誰しも同じ姿勢で長時間いれば痛みや違和感を生じやすい。
本来は寝てる間も同じ姿勢でいれば、負担がかかって来ても無意識に寝返りをして
それ以上、負担がかからないように本能的に行っている。
しかしながら、寝返りが出来ていないとなれば状況は変わってくる。
よくお母さま方から聞こえてくるのが、子供を両サイドに寝かしていて、
迫ってきたりするので動く事が出来ず寝返りが出来ないという声や、
子供を真ん中に寝かして反対側は壁なので寝返りが出来ないという声が多い。
そうなると、長時間同じ姿勢で寝ているため同じ部位に負担が掛かってしまう。
特に、脊柱に負担が掛かりやすい傾向にある。
今回の患者さんの場合、普段から胸椎等に負担がかかっていて、可動性が低下していた上に
寝返りする事が出来なかった為に、更に負担が掛かり朝一で起きようとすると痛みを生じていたと考えられる。
人生の3分の1が睡眠に充てられるとも言われる位、睡眠の時間は大きな割合を占めます。
例え、睡眠時間が少ないとしても質の高い睡眠をとる必要性があるので、
クッション性の高い敷布団や寝る位置等の工夫もして頂きたいですね。
※個人の例です。全ての方に効果を保証するものではありません。