2023年9月15日 金曜日
妊娠中の腰痛
妊娠中の不快な症状でベスト3に入るのが「腰痛」。一言で腰痛といっても痛くなる場所や痛みの出方時期は様々。妊産婦ケアの専門整体から見た妊娠中の腰痛について解説して行きましょう。
立ち上がるときに腰が痛い
寝返りで腰が痛くて目がさめる
歩くと腰が痛い
何もしていなくてもじんわりだるい
ビキッとくる
これらの症状は妊娠中によく出るタイプの腰痛です。
まずは原因を知ることが回復への近道。
①関節の緩み
妊娠中は関節が緩みます。これはホルモンや水分バランスに影響を受けるものです。
この緩むこと自体は通常の反応なのですが、緩みが大きかったり、バランスが悪かったりすると痛みが起こる原因になります。
緩むことで関節の可動が大きくなるのでその分靭帯などの組織への負担も大きくなります。
妊娠超初期に痛みが出る方もいます。
②荷重の増加
もちろん体重の増加や胎児が大きくなることで負荷が増え,
それを筋肉や靭帯などの組織が支えきれなくなり腰痛の原因となります。
③姿勢が変わる
お腹が大きくなってくると姿勢が変わります。
特に腰が反る状態(反り腰)や後ろに仰け反るような状態(スウェイバック)が強くなります。
そうなることで緊張が強くなるところが増え腰痛の原因になります。
④栄養バランス
妊娠中は胎児への栄養供給が優先になり、母体の栄養不足が起こることが多々あります。
その中でもミネラル分が不足することで筋肉の過緊張が起こることがあります。
ビキッとくるタイプの腰痛は実はこのタイプが多かったりします。
また、妊娠中にストレスが強くなるとその影響でもミネラルが消費されてしまいます。
緩んで、歪みが起こり、荷重がかかる。
このように影響し合うことで腰痛になります。
確かに筋肉は過緊張状態にあるので揉みほぐしてほしい感覚になるかもしれません。
しかし、ここで注意が必要です。
なぜ筋肉が過緊張しているのか?
それは関節が緩まることで筋肉が支えようとしているのです。
つまり筋肉でガードしている状態なのです。
その訳あって緊張している筋肉をただ硬いからといって揉みほぐしてしまうと
腰が抜けたような状態になってしまう時もあります。
また妊娠中は血栓ができやすい時期でもあります。
ですからその部分をマッサージしてしまうと血栓が飛んでしまうリスクもあるのです。
昨今、マタニティマッサージを謳う施設も増えましたが
安易に施術を受けるのは危険かもしれません。
そういった意味では不用意なストレッチも時には腰痛を悪化させる原因になります。
頼り過ぎにも注意が必要です。
骨盤ベルトをうまく使いながらもしっかりと自分の筋肉をうまく使う必要があります。
特に骨盤底筋群と呼ばれる骨盤の底の意ある筋肉などをしっかり使えるようになる必要がありますが,骨盤ベルトに頼りすぎると働きが弱ってしまいます。
冷えは万病の元。腹帯などを利用しましょう。
2、寝方に注意
寝返りを打っても痛くない方は寝返りをしっかり打つようにしてください。
寝返りが打てない方は横向きで膝にしっかりとクッションかタオルを挟んでください。
3、骨盤底筋群を鍛える
しっかりと骨盤を安定させることが重要です。
緩みや荷重の増加はすべての人に起こる反応です(個人差はあります)。
しかし、みんなが腰痛になるわけではありません。
それには元々の体の状態や生活スタイルなどが影響します。
同じ緩むにしても左右のバランスが重要です。
緩みすぎて痛んでいる人もいれば、うまく緩まず取り残されて痛んでいる人もいます。
しっかりと姿勢、循環力、栄養状態、精神状態などを問診と検査で見分け
それぞれにあった施術やセルフケア指導を行います。
あなたの腰痛はどのタイプですか?
立ち上がるときに腰が痛い
寝返りで腰が痛くて目がさめる
歩くと腰が痛い
何もしていなくてもじんわりだるい
ビキッとくる
これらの症状は妊娠中によく出るタイプの腰痛です。
原因は?
原因は人それぞれなのですが妊娠中に特徴的な原因もあるので解説して行きましょう。まずは原因を知ることが回復への近道。
①関節の緩み
妊娠中は関節が緩みます。これはホルモンや水分バランスに影響を受けるものです。
この緩むこと自体は通常の反応なのですが、緩みが大きかったり、バランスが悪かったりすると痛みが起こる原因になります。
緩むことで関節の可動が大きくなるのでその分靭帯などの組織への負担も大きくなります。
妊娠超初期に痛みが出る方もいます。
②荷重の増加
もちろん体重の増加や胎児が大きくなることで負荷が増え,
それを筋肉や靭帯などの組織が支えきれなくなり腰痛の原因となります。
③姿勢が変わる
お腹が大きくなってくると姿勢が変わります。
特に腰が反る状態(反り腰)や後ろに仰け反るような状態(スウェイバック)が強くなります。
そうなることで緊張が強くなるところが増え腰痛の原因になります。
④栄養バランス
妊娠中は胎児への栄養供給が優先になり、母体の栄養不足が起こることが多々あります。
その中でもミネラル分が不足することで筋肉の過緊張が起こることがあります。
ビキッとくるタイプの腰痛は実はこのタイプが多かったりします。
また、妊娠中にストレスが強くなるとその影響でもミネラルが消費されてしまいます。
複合的な要因で起こります
上気した原因は一つの要因でなく複合的に影響します。緩んで、歪みが起こり、荷重がかかる。
このように影響し合うことで腰痛になります。
マッサージは注意が必要
腰痛というとマッサージが効果的に思われる方もおられるかもしれません。確かに筋肉は過緊張状態にあるので揉みほぐしてほしい感覚になるかもしれません。
しかし、ここで注意が必要です。
なぜ筋肉が過緊張しているのか?
それは関節が緩まることで筋肉が支えようとしているのです。
つまり筋肉でガードしている状態なのです。
その訳あって緊張している筋肉をただ硬いからといって揉みほぐしてしまうと
腰が抜けたような状態になってしまう時もあります。
また妊娠中は血栓ができやすい時期でもあります。
ですからその部分をマッサージしてしまうと血栓が飛んでしまうリスクもあるのです。
昨今、マタニティマッサージを謳う施設も増えましたが
安易に施術を受けるのは危険かもしれません。
そういった意味では不用意なストレッチも時には腰痛を悪化させる原因になります。
骨盤ベルトは有効だが頼り過ぎも注意
緩んだ関節を補強するという意味では骨盤ベルトは有効かもしれませんが頼り過ぎにも注意が必要です。
骨盤ベルトをうまく使いながらもしっかりと自分の筋肉をうまく使う必要があります。
特に骨盤底筋群と呼ばれる骨盤の底の意ある筋肉などをしっかり使えるようになる必要がありますが,骨盤ベルトに頼りすぎると働きが弱ってしまいます。
セルフケア
1、冷えに注意する冷えは万病の元。腹帯などを利用しましょう。
2、寝方に注意
寝返りを打っても痛くない方は寝返りをしっかり打つようにしてください。
寝返りが打てない方は横向きで膝にしっかりとクッションかタオルを挟んでください。
3、骨盤底筋群を鍛える
しっかりと骨盤を安定させることが重要です。
岩永朋之整体サロンの施術の考え方
上記の原因の項で記した内容は確かに腰痛の要因になりますが緩みや荷重の増加はすべての人に起こる反応です(個人差はあります)。
しかし、みんなが腰痛になるわけではありません。
それには元々の体の状態や生活スタイルなどが影響します。
同じ緩むにしても左右のバランスが重要です。
緩みすぎて痛んでいる人もいれば、うまく緩まず取り残されて痛んでいる人もいます。
しっかりと姿勢、循環力、栄養状態、精神状態などを問診と検査で見分け
それぞれにあった施術やセルフケア指導を行います。